映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャック・タチ監督「郵便配達の学校」472本目

「ぼくの伯父さん」DVDをレンタルしたら、特典映像として短編映画が一本入ってた。
こういうの、見逃してる人もいるんじゃないかな?

ジャック・タチ40歳のときの初監督作品(と、思われる)。
わずか14分ていどの短編です。
タチが自転車で、てきとうに怠けたり踊ったりしながら郵便配達をしているだけの映画ですが、彼が「ユロ氏」になる前の、もちょっとエネルギッシュな笑いがあります。のちの作品よりずっとわかりやすいです。人物像としてはユロ氏が憎めなくていいし、彼らしさがもう一つはっきりしてないんだけど、単純に面白かった。