映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

細田守監督「おおかみこどもの雨と雪」482本目

絵がとってもきれい。
ストーリーは、あまり大きな起承転結はありません。たくさん人や虫が死んだり、世界を一人で救ったりすることもありません。でも、それで見応えがないというわけではないです。
家族で行きていくこととか、ダイバーシティを尊重しつつコミュニティの中でうまくやっていくことの難しさや、失われつつあるものへの郷愁とかあるけど、主人公たちがみんな真摯で誠実なのが良いです。
おおかみこどもたちがすごく可愛いし。

細かいところは「ん〜?」って思うところもある。アニメって作っている人たちの基本的な主義主張にかならずしも共感できないことも多い。でも、いいんじゃないでしょうか。と思います。