高倉健の映画って、やくざ物であろうとなかろうと、情緒的なものが多いと思うんだけど、この映画は意外と意外とさっぱりとしていて、ジャンルとしては単純に楽しめる「大脱走もの」ってかんじでした。面白かったです。
若い健さんはなんだか可愛いけど、特筆すべきはアラカンの重厚な演技でしょう!おじいさんかっこいい。
それにしても、「敵」は情け容赦なく殺しまくっても、近くにいる仲間は騙されても助ける、っていう人が「不器用ですから」はないだろう。アメリカのギャング映画のほうが、自分の罪深さをちゃんと背負って悪者に徹する悪者が多い分、安心して見られるのです、私は。