映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウディ・アレン監督「カイロの紫のバラ」519本目

ソフトの在庫が少なくてなかなか見られなかったんだけど、やっとレンタルできました。
ミアファローがまだ若い。1986年というと、27年も前ですね。

それでも恋するバルセロナ」とかの最近の作品にはない、ちょっと切なくなるような、甘くやさしい憧れの世界が描かれています。映画を愛し、陶酔するミアファローの、普段はうっかりさんの演技、いいですね。誰もが「あれはあのときの自分かも」と共感できそう。

現実と非現実の境目がなくなるのが、フィクションの楽しみ。
やさしい気持ちになれる映画でした。