映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

内田けんじ監督「運命じゃない人」530本目

映画っていう一区切りの時間の楽しみを、監督の考えでどこまで広げていけるか、がんばって実験してるかんじ。
かつ、その実験はとても人がいい。イジワルじゃない。「うっかり」や「ついつい」を許容してくれる。
伏線いっぱい張ってあるけど、丸見え。いかにも怪しい人が、やっぱり悪いことをしてる。
で、全体としては、笑える。ほのぼのとする。

最初に見たのが「鍵泥棒」、次に「アフタースクール」を見て、そのあとにこれを見たので、時間をさかのぼってるわけですが、どれも同じく面白い。変わったのは出演者で、それぞれの持ち味が面白かったです。