映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ミシェル・ゴンドリー監督「TOKYO!」532本目

オムニバスなので、3作で1枚。

この監督は、かなりヒューマンな監督なんだな。東京の狭いアパートで若い子たちはお金もなく、こういう暮らしをしていて、がんばっていても心に隙間がスッカスカに空いた子がいる。たくさんいるというより、特定の一人の女の子がいる。
藤谷文子がいいのかよくないのか、なんとも言えないけど、誰にも気づかれずに誰かを支えていくことで、落ち着きを取り戻す…ということは理解できる。
そんな人間椅子の物語でした。