主役の自爆的青年を演じたギョーム・ドパルデュー、ファム・ファタール姉のエカテリーナ・ゴルベワ、ファム・ファタール母のカトリーヌ・ドヌーブ、とても良いです。まさにそういう運命を持った人たちとして、しっかり成立しています。
レオス・カラックスの映画だということは、大勢でドラムを奏でるバンドのあたりに注目しないとわからないかも。
今回はどうして、自分を投影できない人の映画にしたんだろう?
それにしても、この監督の視点は、”人生の酸いも甘いも噛み分けた”とか”神の視点”というより、ナイーブで、天才肌の少年のようですね。フランスにもいろんな人生があって、いろんな映画を撮りたい監督がいるんだ…。と想いを馳せてしまう映画でした。
※DVDは廃盤で、中古しかないみたいです。