映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロジェ・ヴァディム監督「素直な悪女」537本目

ブリジットバルドー、期待通りの可愛らしさ、初々しさ、セクシーさ。美しい子猫のようです。
そして“もてない純情男”役のジャンルイ・トランティニャン(名前言えるようになった)は、見た目は悪くないのに、なんとも気弱な感じ。彼がその後、遊び慣れたハンサムなレーサー役でグランプリをとるんだなぁ。
最初に「愛 アムール」、それから「男と女」という順に見てしまったのですが、いい男ってこういうふうに成長するのか…と感動しました。(「危険な関係」も見たけど、ほとんど印象に残ってない)

彼女のまわりの立派な男性たちが、彼女の気まぐれの一つ一つに振り回されて、日常生活がルートを少しずつ外れていきます。スクリーンの中心には、いつも彼女。
これってアイドル映画?一人の女性をここまで礼賛する映画を撮れる映画監督もすごいし、そこまで惚れさせる彼女もすごい…。