映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

オーソン・ウェルズ監督「ストレンジャー」552本目

スプレンディド!
サスペンスの傑作ですね。
ストーリーもプロットも、素晴らしいけど他にもある。やっぱり、すごいのは映画の作りなんですよね。
追いつめられる男の心理を、緻密に表し尽くした映画です。
エンディングも完璧。感動しました。

ヒッチコックほどのビッグネームとして語られないのはなぜだろう?
彼自身がいつも主演するから、これほどの完璧主義がほかの出演者や制作者たちとアツレキを起こしたのかしら。などと妄想。

映画を作る側に携わる人には必見ではないかと思います。いや、かえって「ここまではできない」とがっかりしちゃうかな…?