映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

トム・ティクヴァ監督「ラン・ローラ・ラン」577本目

これも、公開されてすぐに見たのですが、このたびベルリン旅行を企画するのに伴って、見直してみました。
音楽がいいですね〜。軽くていい感じのテクノ。
赤すぎるローラの髪も、アニメに変わる感じも、ゲームの中にいるみたいです。
そしてオレオレ詐欺かと思うような、ダメダメな彼氏からの「20分以内に大金を作らないと殺される」という電話。走る、走る、ローラ。
よくできたミュージックビデオみたいなテンポの良さ。
何十分も走り続けられるローラ。
息が切れないローラ。
構図や色使いがとてもスタイリッシュです。

で今気づいた。この監督、クラウドアトラスの人か。ふとしたきっかけでドラマチックに展開する人生とか、勧善懲悪じゃなくて何でもアリな感じとか、結局のところ強気でがんばって幸せになれ!って感じとか、共通してますね。なるほど。

内田けんじの作品を見たときの気分にも似てます。昔見たときの印象より、面白かったです。

これって「走れメロス」の翻案?