映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ダニー・ボイル監督「トランス」584本目

スリリングな展開とか、やばい死体とか、ダニーボイルらしいところがたくさんあるけど、ワンパクな小僧がしぶとく生き残るポジティブさが、今回は感じられませんでした。

「ポワゾン」のアンジェリーナ・ジョリーを思い出させる、ロザリオ・ドーソンのエリザベス。
彼女が今回の「生き延びるワンパク君」なのかな。
記憶を上書きするというサイエンスフィクションの料理のしかたは、「エターナルサンシャイン」のヒューマンな感じが好きでした。ダニーボイルならここは、うんと元気でやんちゃなドラマを!と期待してました。

内田けんじ監督のコメントがこの映画のチラシに載ってるけど、正直、内田けんじ作品のほうが意外性が高い気がしました。