映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ビリー・ワイルダー監督「昼下りの情事」594本目

オードリー28歳。でも10代のお嬢さんのように見えます。
ローマの休日」や「サブリナ」で妖精のように美しい姿を見せた後の作品にしては、メイクや衣装がいまいちだなぁ。やせっぽちで目ばかり大きい女の子、みたいな感じ。衣装担当が違うからこんなに違うのか?

探偵事務所の娘が、相談記録を読みふけるという設定や、億万長者に“遊ばれる”というストーリーはそれだけで面白いし、オードリー演じる純粋無垢な女性が主人公だから、億万長者も父親も見ている人たちも心を動かされるんですね。

不倫をすることがその人を荒ませるんじゃなくて、引け目とか卑下する気持ちとかがあるかどうかが問題なのか。と思った作品でした。