映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

リチャード・リンクレイター監督「ビフォア・サンセット」614本目

すごい、見事なオープニング。
半年後につづきがあるはずのストーリーを、9年もたってから開始するなんて、かなり無理っぽいけど、こういうやり方があったのか。

二人は思いきり大人になって、上り坂だったのがそろそろ曲がり角を曲がりつつある感じです。二人とも立派に自分のやりたいことをやってきた、成熟した人たちです。
ふむ、大人はこんなふうに恋をするのかな、若い頃と違うけどやっぱりときめくんだな、ちゃんとロマンチックなんだな、などと感じました。

のめり込んでしまう感じは前作のほうがあったけど、この映画も、前作のあとにぜったい見てしまう映画で、満足しました。こっちは隙間なくしゃべり続けていて、とても短く感じたけど。

彼女がレオス・カラックス汚れた血」の美少女だということは、wikiを見るまで気づかなかった。あの映画では、あんまりしゃべらないイメージだったけど、このシリーズでは二人ともとっても知的でおしゃべり。

それにしても、DVDにくらべて、録画したHD画質がどれだけいいか、よーくわかりました。。