映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マイケル・ムーア監督「ボウリング・フォー・コロンバイン」628本目

この映画もずーっと見たかった。やっと見ました。
マイケル・ムーア監督の映画は、ドキュメンタリーにしては監督の恣意的な演出がかなりきつくて、私は基本的にこの人に共感しているのにもかかわらず、“おどらされてる”感があってちょっとイヤな感じ。
つまり、おもしろすぎる。笑ったり眉をひそめたりしながら、「マイケルムーアすげえ!」とか思ってしまいそうで自戒してしまいます。

テレビのドラマやドキュメンタリーも、多かれ少なかれ同じことがいえます。
でも、起承転結のない映像をただ流されても、喜んでそれを見る人は少ないし、理解できる人も少ないと思う。私もたぶん「???」となる。だから、作る人がほんとうに「すこしでも複雑な現実、簡単には見えないことを見る人が理解しやすくなるように」って高い志を忘れちゃいけない。と思う。