映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ヴィクター・フレミング監督「オズの魔法使」659本目

びっくりした。すんごい極彩色(=テクニカラー)のフリーク映画じゃないか。
ちっちゃい大人が大勢出てきて、着飾って超楽しそうに行進したり、丸くなって踊ったり。
いろんな人たちが仲良く暮らす、この世でない楽園。
ちょっと太りぎみで美声のジュディ・ガーランドはチャーミングだし、良い魔女グリンダもきれいだけど、このフリークス(いい意味で)の楽園の様子が素晴らしい。珍しい、まったく見覚えがないエキゾチックさ。よくこんだけ大勢集めたなぁ!

いや、もちろんそれだけじゃないです。オズの国は、いまだかつてどんなCG映画でも特撮映画でも見たことのない色彩の渦です。名高いYellow Brick Road、黄色いレンガって色も強烈。レンガはふつうこんな色はしてません。
想像力の彼方って感じです。個人的にはもう大絶賛。大好きな映画にまた一つ出会えた。

これがまさか1938年の映画だなんてねぇ!

そういえば、小さい頃テレビでやってた日本版オズの魔法使いが大好きでした。HONDAが提供してて、ドロシーをシェリーが、かかしをノッポさんがやってて、CMソングまでよく覚えてる。日曜日の朝がんばって早起きしてこれを見ると、とってもファンタジ〜な気持ちに浸れたものです。(wikiにけっこうちゃんと情報が載ってて、朝7時半からだって書いてあった。たしかに早起きだ)