The rain in Spain stays mainly in the Plain.
このフレーズになじみがあるので、この映画も見た気になってたけど、違うな。佐藤正午の「スペインの雨」という小説に繰り返し出てくるのでした。”テレクラ”で密会する人妻との合い言葉が「スペインの雨はどこに降る?」「平野に。主に平野に」…この映画が好きな人なら、いきなり正解できちゃいそう。
それはそうと。この映画ってミュージカルだったんですね。「I Could Have Danced All Night」とか「On the Street Where You Live」とか、スタンダードになった曲も多数。
オードリーは実に美しいけど、巨大なケーキみたいなデコ帽子とかデコハンドバッグとか、馬鹿馬鹿しいグッズは笑えばいいんですよね?コックニーも上手に話しているように私には聞こえるし、上流階級ふうの話し方もお見事だと思いますが、軽いお楽しみ映画って感じだし、そもそも「下町っこの何が悪い?」という疑問がわきますね。私コックニー大好きなので。
インターミッションをはさんで、計3時間近くある映画でしたが、正直あまり「面白い」とは思いませんでした。痛快というほど、レディになってからの活躍はないし、なんだか「かわいそうな下層の娘を助けてやった研究者」みたいな、別に感動もないエンディングでした。
この映画の元々のタイトルを思い出そうとして、「エヴァンゲリオンじゃなくて…エヴァンゲリオンじゃなくて…」としばらく煩悶したあげく、思い出せずにググりました。ピグマリオンでしたね。