映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ドン・シーゲル監督「刑事マディガン」698本目

1967年作品。
ダーティハリーの監督か。無頼な男達の映画を撮る人なんですね。
この映画は、たまたま見たんだけど、冒頭から引き込まれました。音楽がすごくカッコ良くて、私が一番憧れてた頃のアメリカを思い出させます。よく考えてみたら、多分「大草原の小さな家」とか「刑事コロンボ」みたいな、ちゃんとビッグバンドで演奏しているにぎやかな音楽ってことですね。焦げ茶色のニューヨークの風景、帽子を被った中年の刑事たちも渋い。

マディガンとその上役ラッセルをすぐに区別できなかった自分が情けない…けど、欧米人が日本映画を見るとこんな感じかな…。

ストーリーは、割と盛り上げておいて最後はしょぼ〜ん、って感じもありますが、でも面白かったです。
刑事達の妻や愛人たちが、みんなやけに若くて美人でセクシーでした。