1978年の作品。
永島敏行は驚くほど変わらないですね。森下愛子は今もきれいだけど、少女時代は妖精のようです。
まじめに凝視すると、こんなにスポーツマンで頭もよくて、育ちのわりに上品な少年が、思いつきで友達の少女たちの売春を手伝ったり、急にかっとなってヤクザを殴り殺す、なんてことは、いちいちツジツマがあわないのですが、おとぎ話としては主人公たちの魅力でぐいぐい見せてくれます。
上記の二人以外にも、主人公の相棒「2B」(数2Bなんて科目もう存在しないから、完全に死語です)の不良少年らしさや、少年院の好青年たちも良いです。
前述のように、人物像に一貫性が全然ないことのほかに、音楽があまりにも当時の色が濃すぎて、深く入り込みにくくなっています。この映画は、すぐれて「この時代の映画」だったんだな、と思いました。