映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ポール・ブリックマン 監督「卒業白書」716本目

1983年作品。
この映画、なにかの二本立てで当時見たのを覚えてます。
そんなに映画を見なかったころ。バカバカしいお子ちゃま映画だけど面白い、と思った記憶があります。
そして主役のトムクルーズ少年の美貌と魅力。レベッカ・デモーネイのセクシーさ。
でも覚えてる場面は、ジョエルがロックを大音量で慣らしながら”エアボーカル”をする場面と、パーティで家をめちゃめちゃにしてしまったけど最後なんとかツジツマが合った、ことくらい。

31年ぶりに見てみたら、原題は「Risky Business」と、学生生活と関係無さげ。そして音楽がなぜかタンジェリン・ドリーム。そしてジョエルはお金持ちの家の優秀な少年で、学校で会社シミュレーションをやったりしてる。この先ジョエルとレナは、バリバリに人の欲望を刺激するビジネスで大成功して、バブルまっしぐら。というかんじです。上り調子の世相を映してますね。

トム・クルーズはやっぱり、屈託のない若者役が素に近いんじゃないかな、と改めて確認できただけでも、久しぶりに見てみてよかったです。