映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スーザン・ストローマン 監督「プロデューサーズ」720本目

重い映画のあとはこういうのに限る。
下らない、おバカ、という感じで、かる〜く楽しめました。
チャップリンとかロイドとかマルクスブラザーズみたいに笑わせようと思ってるのかもしれないけど、声を上げて笑うところは意外とないです。ミュージカル仕立てで、とってもきらびやかなので、目を奪われてしまいます。
ユマ・サーマンキルビルの後にこれに出てたのか。仕事ちゃんと選んだのか?マシュー・ブロデリックは、全然年とってないけど、幼児性の残る内向的なオヤジ役にはまってて良いです。

それにしても、「春の日のヒットラー」。一番真逆な、ナチスと宝塚的世界を組み合わせたところがじつに滑稽だけど、これをやれるのがアメリカなんだよな〜。日本でこれに類することをやるのは多分無理。アメリカでもクレーム相当来るだろうけど、それでもやるという気概が良いと思います。(いや、こんな映画でそこまでリスク取る必要もないような)