姉のドナーになるために生み出された妹。彼女にも当然、自分を守る権利がある。「誰が彼女を守ってあげられるんだ?」親が守ってあげないのであれば、裁判にかかることも避けられない。それをイヤらしい法廷ドラマにせず、死というのは避けられないけれど崇高なものだと納得させる描き方をしています。死に行く姉とさいなまれている妹、どちら側につくべきか、見ていてツライので、人道的な結論へ流れ始めたときにほっとします。
でも、母親自身が迷い始めたのだったらどうだろう?
妹自身が、本気で反抗したのだとしたら?
あまりに難しいです。