映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

君塚良一 監督「誰も守ってくれない」776本目

ドキュメンタリーとして見ると、とたんに重たくなってしまうテーマが、映画なら見られる。

本当にふつうの家庭が、ある日一瞬にして崩壊する。それも、誰かのせいではなく加害者という立場で。これが本当なら、少女はもっと錯乱したかもしれなくて、見やすくしてくれているんだと思うけど、それでも過熱報道やそれに対応する警察のやりかたには驚きました。

被害者サイドのストーリーが事前にテレビで放映されたそうですね。
フジテレビがんばってるなぁ。自省しようという気持ちもあるんだろうなあ。
結局のところ、マスコミをバカ叩きするあなたたち、わたしたちが膨大なアリみたいにこの社会を形作ってるわけだ。人間って怖い。