映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

サントーシュ・シヴァン 監督「秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男」781本目

バスコダガマは、偉人なんかじゃないやい!奴らは僕らの国を踏み荒らしたのだ!…という映画。
インド映画ってどれを見ても、すごく“楽しさ”レベルが高い。美しい女性、強い男性、コミカルでリズミカルなダンス、わかりやすい悪者、けなげな子ども…。見る人に対する、健全なサービス精神を感じさせます。暗すぎることも、残酷すぎることもない。個人的にはとても好印象です。

比較的新しい歴史上、外国から攻め入られて負けた国には必ず、映画の中で彼らを打ち負かすというカタルシスが必要になるのだと思います。いいじゃないか、どんどん面白い映画を作ってすっきりしてほしい!と思います。