映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウェス・アンダーソン監督「グランド・ブダペスト・ホテル」802本目

映画館に行った時のほうが、どの映画を見ても、先が読める気がしてしまうのはなぜだろう?前のめりしすぎてしまうのかな。

この映画は、CGも実写も、美しい機械(たとえば機械式腕時計)のように美しく、ストーリーはユーモラスかつミステリアス、最後まで飽きさせません。

執事的なホテルマンの世界が楽しいし、びっくりするくらい豪華なキャストも嬉しい。

ただ、全体のストーリーを、作家がホテルオーナーから聞き書きして、その人が銅像になっていて女の子がその本を読んでいる、というお膳立てはちょっとまどろっこしくて要らないかな…と個人的には思います。