映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・マッデン監督「恋におちたシェイクスピア」826本目

イギリス映画のようなアメリカ映画だ。
やけにフェロモンの強いシェイクスピアと、トランプの女王みたいなジュディ・デンチ!が最高なんだけど、これを見て初めてグウィネス・パルトロウの魅力がわかりました。全然媚びない、少年のような、ジョディ・フォスター的魅力。男性的な顔の形なんだけど、透明な肌の奥から紅潮が湧き出してくる感じ、同じ女性でも思わず触れたくなるようなやわらかさ。付け髭なんか付けて男装してると、ますます可愛さが強調されますね!彼女のキャリアの絶頂といってもいいのでは?

ストーリーはちょっと切ないけど、大人なら誰でもおとぎ話として楽しめる。
「モーリス」とか「眺めの良い部屋」とかが公開された頃を思い出しますね、このクラシックなしつらえ。外国人が喜びそうな中世イングランドの風景。

タイトルは中身をそのまま表してるんだけど、(原題も同じ)なんとも面白くなさそうなタイトル。
ヒュー・グラントが出てくるラブコメかなと(ヒューグラントは悪くない)思ってしまって、この年まで見ずにきてしまったのですが、やっぱり見てよかった。ありがとう今回も、BSプレミアム