映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

イングマール・ベルイマン監督「冬の光」867本目

評価をするのは難しい映画だ。
「第七の封印」で十分、宗教というものを描き切ったように思えるんだけど、それから6年後に作ったこの作品では、もはや教会は空っぽでどこにも神はいないかのようです。

その一方で、牧師だって人間だ、という当たり前の限界がある。
突き詰めようとしすぎたからこそ、迷いが起こる。
純粋すぎることは偏狭でもある。

しかし、この映画は「神はいない」ということだけなのか、という不安な気持ちが残る。私はこの監督のこれより後の映画をまだ見たことがないんだけど、このあと何を描くんだろう?