評価をするのは難しい映画だ。
「第七の封印」で十分、宗教というものを描き切ったように思えるんだけど、それから6年後に作ったこの作品では、もはや教会は空っぽでどこにも神はいないかのようです。
その一方で、牧師だって人間だ、という当たり前の限界がある。
突き詰めようとしすぎたからこそ、迷いが起こる。
純粋すぎることは偏狭でもある。
しかし、この映画は「神はいない」ということだけなのか、という不安な気持ちが残る。私はこの監督のこれより後の映画をまだ見たことがないんだけど、このあと何を描くんだろう?