公開時に見たけど当時まだ大学を出たばかりで、ウズラだとか海亀だとかヴーヴクリコだとか、牧師館の人々と同じくらい何も知らなかったので、いっぱしの中年になった今やっとわかる部分があります。
純粋な信仰によってかならず心の平和に達するとは限らないと、ベルイマンの映画を何本か見て思い知らされたわけですが、この映画の人々は子供のような純粋な気持ちによって光り輝いてる。
パリコミューンがどういうものかは、wikipediaに書いてあることしかわからないけど、バベットが牧師館に受け入れられたことを感謝して、晩餐後も残る気持ちが、前より少しわかる気もする。
歌手と将軍は、小さな町の小さな教会に、確かな美と信仰があることを心のよりどころにして、今日も喧騒の巷で暮らしている。
いいな、そういうものが私もほしいな〜と思います!