映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

キャロル・リード監督「オリバー!」888本目

1968年のイギリス映画。
マーク・レスターはとてもかわいいけど、「小さな恋のメロディー」の方が吸引力が強い気がします。
この人ってカワイイだけじゃなくて、どこか芯が強い感じがして、スクリーンに負けないですね。まなざしがまっすぐなのです。
ジャック・ワイルド君も実に可愛い。この子も強いまなざしと、上向きの鼻が小生意気な感じで素敵です。誰かに似てると思ったら・・・まさかと思うけど真木よう子

ストーリーはかなり王道で、歌も特に印象には残らないけど、売られたりする不運な子供たちがスリ団に入って、生き生きと悪事に励む姿が、なんだか小気味良いですね。悪いことはもちろん悪いんだけど、全然ひねくれたりせずに、一生懸命がんばってるのが、いじけたりもっと悪辣な人たちにやられたりするより、ずっといい気がします。