映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジェイソン・ライトマン 監督「JUNO」900本目

なんだろこの女の子、相当変だけどなんか可愛いなぁ、と思ったら、「ローラーガールズ・ダイアリー」の子だ。
実際、若くて幼い男の子と女の子が好奇心でセックスをして、子どもができちゃったよ〜ってのは古今東西あまたあることだけど、この解決がいちばんいいや。

養子縁組、ってあんまりガチガチに考えるとみんなすごく不幸のように思えるけど、心を広く持てば受け入れられそうな気もする。
ぱっとしないけどいい奴ブリーカー。多分彼は大人になって会社員になっても、ぱっとしなくていい奴なんだろう。頭がいいからいい学校に行くけど、いい会社にも入るけど、ぜったい起業したりしないしイタリア製のスーツを着たりしない。いいなぁ。この変なカップル。世界がこんなんばっかりだったら楽しいだろうなぁ。

そして彼らはちゃんと高校を出てから結婚して、ちゃんと自分たちの子どもを作って育てるのだ。
ああ、めでたしめでたし。というこの先のストーリーまで思わず想像してしまう映画なのでした。