映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ノア・バームバック監督「フランシス・ハ」908本目

86分と短いのがいい。

若干パワーあふれ気味で、空回りしがちなフランシス。繊細というより大物。
マンガ的な彼女と、哲学者みたいなルックス(美人なのになぜ大きすぎるメガネ?)の女友達。
二人の友情は永遠なのか、と思ってたら意外と早く別の道へと向かい始め、フランシスは見栄を張って彼女に嘘八百並べ立てたりします。

20代くらいの娘ってこうだっけ。
高校生なら何の心配もなかったけど、そろそろいっぱしの大人にならなきゃいけないと自覚してくる。
思い込みを捨てて、目の前に用意されているあたたかいものを、素直に受け取れるようになるまでの彼女の物語です。

すごい!と思う場面なんて一つもないけど、突っ込まれキャラのフランシスにちょっと共感して、ちょっと元気をもらいました。