映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

リチャード・フライシャー 監督「ソイレントグリーン」927本目

なかなかB級感のある映画でした。
未来の設定だけど、1970年代のままのテレビセット、むしろ当時としてもレトロじゃないかというような室内…そんな懐かしさを感じさせる画面。熱くて人間臭いチャールトン・へストン。SFという感じがしないし、ミステリーというほど謎は深くない。

でも、ものすごく印象に残る場面がいくつもありました。最後の「ソイレントグリーンは…」とネタバレを大声で叫ぶ場面(あまりにもアケスケでびっくり)。安楽死できる場所「ホーム」の天国感!あれいいなあ。私もあんな風に死にたいわ(でも毒が体に回ってるのに、食べ物にして大丈夫なのかしら)。

ソイレントグリーンは…」のくだりは、その後のいろんな映画で使われているそうですね。
映画好きとしては、見ておくべき映画の一つだったなーと思います。