映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

相米慎二 監督「風花」956本目

いまと比べると初々しさのある浅野忠信小泉今日子が魅力的だけど、結末がとっても中途半端だったなぁ。
エンディングの、赤ちゃんのおもちゃみたいな無邪気すぎる音楽で、「え、すごい不幸かと思ってたけど実はそれほどでもなかったのかな?」という気持ちになってしまったし。

中途半端だと思うのはそれだけじゃなくて、全般的に小泉今日子が「抑え気味なワルっぷり」、浅野忠信も「素の中身が見えてこない」感じがあったなぁ…。

大人のちょっと切ないおとぎ話だわ、と思いながら見てたんだけど、最後だけちょっと。と思いました。