映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

チャールズ・ロートン 監督「狩人の夜」967本目

ものすごくカメラワークが印象的な映画でした。
ふくろうやくもの巣、カエルやウサギ。邪悪なものに立ち向かえる本当の勇気をもった女性(リリアン・ギッシュ)が子どもたちのためにキッチンに立つ図と、その家に粉砂糖みたいに雪が降る風景。子ども用の聖書の中の挿絵とか、クリスマスケーキの上のデコレーションみたいです。
ロバート・ミッチャムはやはりチャーミングなんだけど、血も涙もない愉快犯の役。彼のまわりはとてもハリウッドっぽくて、俗世間を感じさせるんだけど、リリアン・ギッシュの周りだけ超然としています。中年になった彼女は見たことがなかったので、見入ってしまいました。
どこかものすごくユニークな映画です。

もしかしたら、ディズニー映画の影響を受けてるのかな?