なんて素敵なタイトルでしょう。私が映画か小説か何か創作して発表するなら、こういうタイトルをつけたい。
というくらい、長年にわたって惚れ惚れしてましたが、TSUTAYAディスカスでは常に「品薄」。いつになったら見られるんだろう、という作品って店舗に行けばあっさり借りられたりするのでした。新宿店にてレンタル。
明日の長さは、永遠と一日。
ギリシャの美しい大きい海に向かって、一瞬と永遠の区別がつかないような穏やかで明るい時間のなかで、老アレクサンドレは妻と過ごした人生を”走馬灯のように”追体験する。
ときに子供の心に戻って、出会ったばかりの少年に執着する。
自分はどうしてそれほど孤独なのかと、悲しみにさいなまれる。
…みんなそんなものなのかな。
妻の深い愛情、その不在。
真剣に考えすぎると、これからのことに悲観的になってしまうんだろうか。
でも、暗い映画ではないです。ミヒャエル・ハネケ「愛、アムール」みたいに、美しい日々を思い出して、光の中で人生を終えようとしている。ブルーノ・ガンツ=ベルリン天使の詩の天使、は透き通った目をしていて、人生の美しさを感じさせます。