映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

沖田修一 監督「滝を見にいく」1012本目

映画館で見そびれてしまったので、DVDが出たらすぐに借りました。
私みたいに、一人でツアーに参加するイタイオバちゃんのイタイ映画かなーと思ったけど、彼女たちはフレンドリーでパワフルでどこか可愛らしくて、じつに良い映画でした。

山で道に迷うってほんと怖いですね。いい加減なガイドがついてるツアーなんてたくさんありそうだし、携帯に頼りすぎているこの時代に、通じない山奥で知らない人たちと迷うなんて。怖い、途方に暮れる、どうにかしようとする、生の人間力が問われる。

しかし沖田修一って人は、オバちゃん7人を描き分けられるなんてタダ者じゃないですね。7人がわかれば100人でも1000人でも1万人でもわかるだろう。もともと好きだけど、今後ますます楽しみな監督です。

映画末尾のクレジットで、クラウドファンディングで作ったと知ったのでググったら、出てきました。これがこの映画のクラウドファンディングのページ。面白い。https://motion-gallery.net/projects/takiominiiku
映画の最後に支援者として名前が出るのは10万円以上援助した人たちなのね。
映画好きとして、この先援助する側もやってみたいなと思いました。

あ、セッキーの夢の中に出てくる「若い頃の夫」ってもしかして監督が出演してる?(この人だけクレジットが出なかった)

きょうの一言「40すぎたら女はみんな同い年よ!」