映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

武正晴 監督「百円の恋」1034本目

面白かったしいい映画だった。全体の出来とか考えても、「0.5ミリ」よりいい映画かもしれない。
でも構成がキレイすぎて、どん底の人間でも這い上がれるぞというような夢をみさせようとしてるのか、というようなまとまりがありすぎる。などと思ってしまうのは、オチのない「0.5ミリ」と続けて見てしまったからかもしれない。

ダメっぷりはもう、「もらとりあむタマ子」なんてもんじゃない一子さん、体つきもでろんとして、ゲームで子供を負かすしかやることがない。もっとダメな男に遊ばれたり犯されたりして、でもボクシングになんとなくはまり込んで、一生懸命ということを初めて知る。

クリープハイプのテーマ曲もちょっとだけ熱すぎてカッコ良すぎる。まだ彼女はそこまでアップテンポではない、気がする。

それにしても新井浩文って本当、最高に最低で最高だなぁ。安藤サクラもです、もちろん。