映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

今村昌平監督「ええじゃないか」1066本目

1981年作品。
全編騒々しくて、「静」と「動」が対比になってないかんじの映画です。
江戸の猥雑なパワー…には、隠微な、あるいは狡猾な夜もあっただろうに。
爆発するような激しい映画から、静けさを描く後期の作品へ移行する途中の作品のように思えます。
なんでこんなに演技が大げさなんだろう?高揚感を演出しようとしてるけど、内側から出てくるかんじがしない。

でも、亡くなった緒形拳犬塚弘、最近すっかり見なくなったあの頃の名優たちがたくさん活躍していて、懐かしくなりました。