映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アルフレッド・ヒッチコック監督「山羊座のもとに」1068本目

1949年作品。カラーです。
イングリッド・バーグマンが少し年をとったなぁ。まだ34、5歳だけど、無垢な可愛らしさが大人の開き直りにとって変わったような印象です。むしろ、目つきのキツイ召使のミリーのほうが印象に残ります。

映画の世界観は、「風と共に去りぬ」「嵐が丘」でも見ているような感じ。ただし舞台はオーストラリア。
美しかった貴婦人は、身分の卑しい夫と結婚し、彼が犯罪を犯したことでアル中になってしまった。
それを見かねた夫の友人が、彼女を救おうとするが、それを面白く思わない女中頭が夫のほうに差し金をする。夫は嫉妬にかられて妻の復帰のじゃまをする。…

内容は「サスペンス」ではなくて単に「ドラマ」ですね。私は普段からドラマものを一番見てるので、”駄作”とも”つまらない”とも思わなかったけど、これがヒッチコックだと言われなければわからなかったと思います。

…で、何が山羊座なんだっけ??