1956年作品。
DVDに入ってた特典映像に、当時アメリカではヨーロッパのリアリズム映画が流行っていたという談話が入ってました。この映画は実話に基づいていて、ハリウッドのエンタメ性を排そうとした作品なのだそうです。だから「カメオ出演」をせずに、冒頭にストーリーテラーとして登場したとのこと。
でも(うそ(笑)、まるでいつものようにエンタメじゃないですか!)と突っ込みたくなるくらい、やっぱりこの映画にも観客を引き込むしかけがたくさん仕込んであります。
昔は指紋とか毛髪とかの科学捜査ができなかったので、こういう冤罪ってたくさんあったんでしょうね。
ヘンリー・フォンダの演技はとても自然です。あんな目にあっても常に落ち着いてるところがあるいみ不自然かもしれないけど。精神が不安定になる妻を演じたヴェラ・マイルズも上手いです。
今回は真面目にやるぞ!という監督の不自然な意気込みに、くすりとしてしまった作品でした。