私、諏訪監督の長編映画みるの初めてだ。
<以下ネタバレ>
下手なドキュメンタリーだったらどうしようと思いながら最後まで見たら、ドキュメンタリーふうのメタメタな構成の映画でした。監督は新しい手法に関心のある頭脳派なんだろう。
しかしここまで元ネタありきの作品を、元ネタより先に見てしまったのは不幸なことでした。
思い返してみると、諏訪監督自身が演じる「監督」が、女優がここまでワガママなのに怒りもしない、女優は居座って文句をいうけど訴えるとか帰るとか言わない、相手の俳優も常にやさしすぎるくらいやさしい、なぜかいつもカメラが写している、といったことで、「おや、これはメタか?」と私でも気づきます。
(フランス語を流暢に話す優男より町田康のほうがいいのか?)
メタメタな構成は、私としてはあんまり楽しめなかったけど、この監督の映画をもっと見てみたいなと思います。