映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

蔦哲一朗 監督「祖谷物語 おくのひと」1113本目

よかった。
監督が河瀬直美なのかと思ったら、監督してなくて出演してた。
彼女の映画よりわかりやすくて、落ち着いて見られる。
昔話みたいに美しい山肌とか里の野とか、見ているだけでいい空気を吸ってるような気分です。
千と千尋の神隠し」の実写版、的な雰囲気。
雄々しいとかじゃなくて、ひたすら優しい静かな山々。
筋はあるようなないような映画だったけど、彼女はあんなふるさとに戻りたくなったのかな。
なんとなくオチがないけど、たいそう美しい野山が見られただけでもよかったです。