映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジェームズ・マーシュ監督「博士と彼女のセオリー」1116本目

いい映画だった。
何かが解決したわけでもないし、現実はこのまま続いていくんだけど、みんなそれでいいんだ、と暖かい気持ちになります。耳の外のどこかから、倫理を責める声が聞こえるような気もするけど・・・。
ホーキング博士という頭脳がずっと生きていてくれてありがたいけれど、生身の人間として彼がどう生きてきたかということは、知るのが怖かった。
いろんな個性をもった人たちが、それぞれ自分らしく生きるなかで、彼を支えてきたんですね。
めったに人目につくこともないところで大切な仕事をしてきた人たちに、改めて敬意を表します。