映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・グレン 監督「007/オクトパシー」1120本目

1983年の作品。

インドの街中で現金をばら撒くと、人々がそれに群がる、とか、半裸の野蛮な現地人が襲ってくるとか、カメラを持ったイギリスからの観光客が大勢船から見てるとか・・・なかなか庶民的なエンターテイメントですね〜。
ダニエル・クレイグ時代の007がいかに洗練されているか、あらためて実感してしまいます。

ジェームズ・ボンドがワニの形のハリボテに乗って現れたり・・・。赤いジャンプスーツの、「時計仕掛けのオレンジ」みたいな召使いの女性たちは何なんでしょうかね?
そもそものタイトル「オクトパシー」って聞くとタコのすごいのみたいだけど、オクトパスとプッシーの造語じゃないですか。

ボンド・ガールの”オクトパシー”モード・アダムスは、ずいぶん大人の魅力。金髪ナイスバディのチャラい感じの美女とは一味違います。目が美しくて優雅だけど、どこかゴツくもあります。当時38歳くらいらしいけど、ロジャー・ムーアは50台だから決して大人すぎるわけじゃない。
うむ・・・今見るとやっぱりてんこ盛りランチ定食って感じの映画なのでした。