映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

舩橋淳 監督「桜並木の満開の下で」1123本目

2012年の作品。
よかったです。
臼田あさ美が、幸せだろうが不幸だろうが、一生懸命すぎずどこかいつでも受け身な女性をいい具合に表現してます。三浦貴大の、逆に一生懸命すぎて内側で熱が空回りしてる感じも。
惹かれ合うことも、いっしょになれないことも、共感できるので切ないわけで、桜並木の下で佇むしかない。
桜並木、ちょっと綺麗すぎてズルい。
これ、ほかのシチュエーションでも何でも、最後に桜並木の下に佇むっていうまとめかたができちゃう。
この二人にしかない桜並木のようなものが見つけられたらよかった。