映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウルリヒ・ザイドル 監督「パラダイス・愛」1143本目

難解な映画かと思って構えて見たけど、構成は至ってシンプル。
オーストリアの中年女性グループがケニアに旅行して、若い地元男性とアバンチュールを楽しむんだけど・・・という映画です。

ビーチ・ボーイズ」と「シュガー・ママ」。
男性だけじゃなくて、女性も海外でこういう遊び方するのね。同性の人を取り上げてもらうと、「そういう遊び方」がどういうものかよくわかります・・・でも、男性はもっと密室でじわっと暗く遊ぶんじゃないの?買うほうも愚かだけど売るほうの割り切りもすごい。でも映画のタイトルは「パラダイス・愛」なんだ。愛のわけないのに。愛かもと思ってしまうのかな?彼女は誕生日に家から電話がこないことのほうを気にしたほうがいい、多分。

あけすけである以上に、深い問題提起があったのか?というところは、ちょっとわかりませんでした。