すごく面白い映画だった。
タイトルから、仁王立ちして激しく号泣するような映画かと思ってたけど、激しくエンターテイメントだった。この監督やっぱりいい。人間をよーく見てぜんぶ受け止めてる。
終わりがチャットモンチーなのもいいな。天才のような稚拙なような。天使のようで泥にまみれたような。
どろどろの愛憎を生き抜くのが女きょうだいなのかも、などと思ってしまった。
ジャケットの佐藤江梨子の、奈良美智の描く女の子みたいな表情もすごくいい。
勘違い女が急に本当に可愛く見えて、しまった!とかちくしょう!と思う、その気持ちが。
この映画を見たあとなら、「紙の月」をもっと本気で期待して見られたかも。
見てみて面白かったからいいんだけどね!