映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウルリヒ・ザイドル 監督「パラダイス:希望」1163本目

3部作の3本目。
最初に見た「愛」が意外とシンプルだったので迷ったけど、やっぱり3本全部見てよかった。人間を3面から見てやっと立体に見えてくる、というような意味で。
あえてシンプルに撮るのね、この監督はきっと。ドキュメンタリー的に。
タイトルは「恋」あるいは「片思い」でいいんじゃないか、という気もするけど。
「パラダイス」は本当は「ディストピア」だ。うっすらとした絶望が共通のテーマなのに、パラダイスというタイトルにするのは、シンプルな逆説なのかな?

面白いのか、この映画が好きか、と聞かれるとよくわからないけど、こういうのもアリかもしれない、と思います。
主役の金髪少女を演じるのが「メラニー・ロレンツ」、彼女が恋をする設定の中年医師を演じるのが「女セフ・ロレンツ」とKINENOTEにはあるけど、女性のほうが「Melanie Lenz」ですね。血縁ではなさそうでした・・・。