映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

降旗康男 監督「夜叉」1165本目

1985年の作品。
健さん映画で、彼がヤクザくずれというクラシックな設定なんだけど・・・
なにしろ田中裕子が最高にキレイでびっくりしました。
いわゆる西洋風の美人じゃないけど、肌や髪がきれいでほっそりとして、まるで少女みたいです。林静一の絵みたいに可憐。彼女の可憐さがこの映画のかなりのウェイトを占めてる、と私は思いました。
演技派だし、今は落ち着いたオバちゃんだけど、この人の一番美しい姿がこの映画に残ってたんだなぁ。
ちょっと昔風の美しい日本の風景に少女のような女がほっそりと居て、日本の男「健さん」が寄り添っている、という美しい映画でした。