映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウディ・アレン監督「恋のロンドン狂奏曲」1172本目

2010年作品。
ウディ・アレンってここ何年も、同じような映画をいろんなロケーション、いろんな俳優さんで撮り続けてるけど、不思議とどれも面白い・・・。
大好きなナオミ・ワッツが、この映画ではイケてるけど微妙に男心を読みきれない、惜しい女といういい演技をしてます。アンソニー・ホプキンスは、コールガールにひっかかって明るく道を踏み外す、アレン映画必須アイテム。なんか憎めないんだよなぁ。

この手の”ご当地映画”シリーズ、なんか寅さんみたいで、人間ってどこ行って誰に会ってもやっぱりちょっと馬鹿だなぁ、というじわーっと暖かい共感が湧いてきていいですね。ウディ・アレンって、最初にすごいと思って、その後ちょっとクセが鼻に付くようになるけど、その後またちょっと好きになる、という監督なのかなという気がしてきました。