映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・アヴネット 監督「ボーダー」1196本目

ロバート・デニーロアル・パチーノだぁ。
今から8年前の映画だけど、二人とも、もう十分におっさんです。
アル・パチーノって、ゴッドファーザーの冷酷な美青年が、その後なんとなく荒くれた感じになったなーと思ってたけど、ここにきてすべて突き抜けて素敵になってきました。きわめてダーティで最高。
デニーロはもちろん最高。映画好きでこの人のこと嫌いな人なんていないよね・・・。

現代は「Righteous Kill」、正義の殺人、転じて警察が人を撃つこと、だって。「ボーダー」ってタイトルでは伝えたいのが何かよくわからない。
伏線というよりミスリーディングなかんじの展開で、真犯人がわかっても「してやられた感」がないのが残念だけど、見応えがありました。